里見香奈

最強女流棋士

今年史上初の女流6冠を達成した里見加奈女流6冠は、史上最強の女流棋士です。しかし彼女の凄さはこの女流での活躍だけでは語れません。過酷な女流としての対戦をこなしながら、同時に大きな夢に挑戦したのが彼女です。その夢とは男女の区別のない「プロ棋士」を目指すことでした。

過酷な二足の草鞋

2011年編入試験を受け奨励会員となった里見女流6冠は、2012年には奨励会初段へと昇段。現行規定では初の女性昇段でした。そして2013年には奨励会二、三段と昇段し、遂にプロ棋士を賭けた戦いの場に挑むことになりました。しかし二足の草鞋ははやり過酷だったのか、三段リーグ開幕前に体調不良を起こし長期欠席。復帰後は女性初の三段リーグ勝利も上げますが、年齢制限により無念の奨励会大会が決まってしまいました。