Monthly Archive: May 2020

森内俊之

ライバル羽生善治 同学年。奨励会入りも同時。しかし森内俊之九段にとって、羽生九段はいつも先を行く存在でした。もちろん森内九段が弱かったわけではありません。実際彼が全棋士参加の公式戦、第7回全日本プロトーナメントに優勝した時の年齢は若干18歳5ヶ月で、それは新人棋戦を除く全公式戦において史上4番目の若さでの勝利でした。 ライバルより先に永世名人へ 森内九段が初めてタイトルに挑戦した時の相手はライバル羽生九段。二人とも25歳の若さでしたが、羽生九段は既に7冠王でした。その対局では大きな実力の差を感じながら敗北しますが、しかし彼の飛躍はそこからでした。31歳で初タイトルとなる名人位を獲得。この名人位は2007年に通算5期目を獲得し、ライバル羽生九段に先駆け永世名人の資格を得ることになりました。