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藤井猛
将棋界に革命を起こした男 現在でこそ藤井と言えば「聡太」と言われますが、しかし長い間藤井猛九段こそ将棋界の藤井の代名詞でした。なぜなら、彼は将棋界に革命を起こしたのですから。そうです、あの「藤井システム」によってです。 圧勝で竜王位を獲得 藤井九段が藤井システムを開発した頃、将棋界を居飛車穴熊という戦法が席巻していました。トップ棋士が居飛車穴熊を指した時の勝率は7割以上にも及び、羽生九段に至っては9割を超えていました。つまり藤井システムは、居飛車党に対する振り飛車党からの強烈な一撃だったのです。相手が穴熊に組む前に総攻撃をかけるその戦法は当初はただの奇襲と見られていました。しかし藤井九段が竜王位を圧勝で勝ち取ることで、そのシステムの実力を天下に知らしめたのです。

豊島将之
史上初平成生まれのプロ棋士 藤井七段以前の若き天才棋士と言えば、豊島将之名人です。三段昇段、公式戦出場記録は共に藤井七段に抜かれるまでの最年少記録。 史上初の平成生まれプロ棋士として、将来を期待されました。 そして名人位へ プロ入り当初は勢いそのまま破竹の快進撃を続けます。そして2009年には定員7名の狭き門である王将リーグ入りを果たします。十代でのリーグ入りは史上3人目で、あの羽生九段でも成し得なかった記録です。豊島名人のタイトル獲得は直ぐそこだと思われていました。 しかし豊島名人は勝てませんでした。2010年度の王将位挑戦以来3度あったタイトル挑戦全てに敗北を喫します。しかし遂に2018年棋聖戦で勝利。一度壁を破るとその後は実力を遺憾なく発揮。同年に王位、そして2019年には遂に名人位を獲得するのです。

谷川浩司
天才の登場 その後に羽生九段が放った余りに眩い光に隠れてしまいましたが、谷川浩司九段の登場は当時の将棋界に大きな衝撃を与えました。まさしく天才の登場でした。史上2人目の中学生棋士としてプロデビュー。わずか21歳で彼自身の初タイトルを、史上最年少名人位として獲得したのです。名人位は最速でも獲得する5年前から順位戦に参加しなければならず、21歳で名人位に就くには15歳までに三段リーグを抜ける必要があります。これがどれ程凄いことかは将棋をご存じの方ならご理解頂けるでしょう。 羽生という新しい波 順調にタイトルを獲得し、1992年には史上4人目の4冠も達成した谷川九段ですが、その内3つのタイトルを8歳年下の羽生九段に奪われてしまいます。そして羽生九段は七冠棋士となり、羽生時代を築きました。