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里見香奈
最強女流棋士 今年史上初の女流6冠を達成した里見加奈女流6冠は、史上最強の女流棋士です。しかし彼女の凄さはこの女流での活躍だけでは語れません。過酷な女流としての対戦をこなしながら、同時に大きな夢に挑戦したのが彼女です。その夢とは男女の区別のない「プロ棋士」を目指すことでした。 過酷な二足の草鞋 2011年編入試験を受け奨励会員となった里見女流6冠は、2012年には奨励会初段へと昇段。現行規定では初の女性昇段でした。そして2013年には奨励会二、三段と昇段し、遂にプロ棋士を賭けた戦いの場に挑むことになりました。しかし二足の草鞋ははやり過酷だったのか、三段リーグ開幕前に体調不良を起こし長期欠席。復帰後は女性初の三段リーグ勝利も上げますが、年齢制限により無念の奨励会大会が決まってしまいました。

村山聖
早熟の奇才 映画や漫画など多くのメディアで取り上げられたのでご存じの方も多いと思いますが、1998年に29歳の若さで亡くなった村山聖は、まさしく早熟の奇才でした。持病のネフローゼ症候群のため満足に小学校にも通えない状態の中で、奨励会入会からプロ入りまで僅か2年11ヶ月。これは谷川九段や羽生九段をも超えるスピードです。 癌との闘い 病気と闘いながらもキャリアを積み、タイトル戦にも登場。A級にも一度は昇級しますが、しかし1997年に膀胱癌に冒されていることが判明します。手術はいったん成功したものの、翌年に転移が見つかり1年間の療養を発表。完治してからの完全復帰を目指す道を選択しますが、しかし同年8月に帰らぬ人となりました。羽生九段との通算成績は6勝7敗。天才相手にも全く引けは取りませんでした。

広瀬章人
史上初の大学生タイトル保持者 将棋のプロと言う厳しい世界に所属しながら、早稲田大学を卒業した秀才、広瀬章人竜王は、まさしく秀才というイメージそのままの棋士です。しかしそれ故に若干のひ弱さを感じる部分がありました。それは2010年史上初めて大学生で初タイトルを獲得して以降、8年間もタイトルを獲得できなかったところから来ている部分もあり、またその優しい物腰から来ている部分もあります。しかしその内にはやはり勝負師の魂が眠っていたのです。 悲願の竜王獲得 無冠の8年間、広瀬竜王の前に大きく立ち塞がったのは羽生九段でした。王位を奪われたのも羽生九段。そして2015年再びやってきた王位戦でも羽生九段に敗北を喫します。しかし2018年ついに羽生竜王からタイトルを奪い、積年の無念を晴らすことになったのです